中高年の心理的な「しんどさ」。医師・鎌田實さんの考える「ミッドライフ・クライシス」の乗り切り方

中年期に訪れる可能性のある8つの危機

中高年の心理的な「しんどさ」。医師・鎌田實さんの考える「ミッドライフ・クライシス」の乗り切り方
定期誌『毎日が発見』で好評連載中の、医師・作家の鎌田實さん「もっともっとおもしろく生きようよ」。今回のテーマは「ミッドライフ・クライシスを利用して、人生後半を豊かにする」です。 中年危機以後、旅に出るようになり、憧れの作家カフカの家を訪ねてプラハへ。 8割の人が経験するミッドライフ・クライシス 長い人生の中盤で、ふと人生に迷いが生じるときがあります。 「自分の生き方は、本当にこれでよかったのだろうか」「もっと違う人生があったはずだ」「これから、一体どのように生きていけばいいの...

中年期は、人生の大きな転換期であり、様々な変化を伴います。これらの変化に伴い、多くの人が心理的な危機、いわゆる「中年危機」を経験することがあります。

以下に、中年期に起こりうる8つの危機とその特徴をまとめた表を示します。

ミッドライフ・クライシス 80%の人が襲われる“しんどい”の正体/青春出版社/鎌田實

中年危機の種類詳細
生活への不満
* 特徴: 現在の生活に刺激ややりがいを感じられず、将来に対する不安や焦燥感を感じる。
* 具体例: 仕事にマンネリを感じ、新たな目標が見つからない、プライベートでも変化がなく退屈に感じる。
健康問題
* 特徴: 健康状態の悪化や、老いの実感からくる不安や焦燥感を感じる。
* 具体例: 病気を患い、以前のようなことができなくなる、体力や見た目の衰えを感じて自信を失う。
依存症
* 特徴: アルコール、ギャンブル、買い物など、何かに依存することで心のバランスを取ろうとする。
* 具体例: ストレスから逃れるためにアルコールに頼る、ギャンブルで大きな負けをして借金を抱える。
死の意識
* 特徴: 自分の死を意識し、人生の有限性を感じ、残りの人生をどう生きるか悩む。
* 具体例: 健康診断の結果に不安を感じ、将来に対する漠然とした不安を抱く。
アイデンティティの喪失
* 特徴: これまで築き上げてきた自分というものが、もはや自分らしくないと感じ、新たなアイデンティティを探し求める。
* 具体例: 仕事で大きな成功を収めた後、次の目標が見つからず、虚無感を覚える。
空の巣症候群
* 特徴: 子供が独立し、家庭が変化することで、生活に大きな変化を感じ、孤独感や喪失感を抱く。
* 具体例: 子供が家を出て、夫婦二人暮らしになったことで、寂しさを感じる。
ストレス・過労
* 特徴: 仕事や人間関係などによるストレスや過労で心身が疲弊し、日常生活に支障が出る。
* 具体例: 仕事のプレッシャーで常に緊張状態にあり、不眠や食欲不振に悩まされる。
挫折感
* 特徴: これまでの人生で大きな挫折を経験し、自己肯定感が低下し、将来に対する希望を失う。
* 具体例: 会社でリストラに遭い、新たな仕事が見つからず、自信を失う。

中年危機の原因と対策

中年危機の原因は、人それぞれ異なりますが、一般的な原因としては、

  • ライフステージの変化: 子供の独立、親の介護、仕事の変化など
  • 身体の変化: 体力低下、容姿の変化
  • 社会的な役割の変化: 仕事での地位の変化、社会的な評価の変化
  • 価値観の変化: これまでの価値観が変化し、新しい価値観を見つけることが難しい

などが挙げられます。

中年危機を乗り越えるためには、

  • 自分の気持ちを認める: 自分の気持ちを否定せず、率直に受け入れることが大切です。
  • 専門家のサポートを受ける: 心理療法士やカウンセラーに相談することで、客観的な視点から自分を見つめ直すことができます。
  • 新たな目標を設定する: 新しい趣味を見つけたり、ボランティア活動に参加したりすることで、人生に新たな意味を見出すことができます。
  • 周囲の人とのコミュニケーション: 家族や友人、同僚など、信頼できる人に悩みを打ち明けたり、アドバイスを求めたりすることが大切です。

重要なのは、一人で抱え込まず、周囲の力を借りながら、自分自身と向き合うことです。

まとめ

中年危機は、決して珍しいものではなく、多くの人が経験するものです。しかし、この危機を乗り越えることで、より豊かな人生を送ることができます。

もし、あなたが中年危機を感じているのであれば、一人で悩まず、専門家のサポートを受けるなど、積極的に行動することをおすすめします。

タイトルとURLをコピーしました