現代における野放しなドラッグとは?
「ドーパミン中毒」この本は、食べ物を食べ過ぎたり、ゲームや動画サイトにハマりすぎたりするなど、依存症のメカニズムや治療法について知りたい人にオススメの本です。現代は、かつてないほどにものが溢れすぎており、依存症の原因は薬物やアルコールだけではありません。
ゲームやSNS、動画サイトなども、野放しで薬物のように私たちにドーパミンを運んできます。
著者は、これらを現代におけるドラッグと呼んでいます。依存症の時代において、私たちはどのように向き合っていけばよいのでしょうか。
依存からの脱却にはセルフバインディングが有効であり、徹底的な正直さが人をガラリと変えるということです。
セルフバインディング
これは、衝動的な過剰摂取をあまりしないですむように意図的に自ら進んで自分と自分がハマっているものとの間に壁を作る方法です。
そもそも自分自身を縛れるかどうかは意志の問題ではありません。もちろん、少しは個人の主体性が要求されます。しかし、むしろ自分自身を縛れるかどうかは、自分の限界を率直に認めることなのです。効果的にセルフバインディングを行う秘訣は、まず強力な衝動の魔法にかかっている時には、自発性などは失われるものだと認めてしまうことです。
だからこそ、自らに選択能力がまだ残っている間に実行するのです。一度衝動を感じてしまうと、快楽を求めよう苦痛を避けようとする反射的な力に逆らうことはほとんど不可能になります。欲望の発作の中では選択などできないのです。しかし、自分自身と自分がハマっているものの間に具体的な壁を作ることにより、欲望と行動との間に一時停止ボタンを押せるようになります。このセルフバインディングは、現代では必須となったと著者は言います。タバコの税金やアルコールの年齢制限、コカインや処女を禁止する法律など、外的ルールや処罰を定めることは必須ですが、それだけでは十分ではありません。今の私たちの世の中では、行動パターン製品の種類は増え続ける一方で、それらのアクセスは事実上無制限だからです。
セルフバインディングの戦略物理的な戦略、時系列的な戦略、ジャンルの戦略の3つです。
・物理的な戦略
セルフバインディングの一つの形は、自分自身とハマっているものとの間に物理的に障壁を作り、近づけなくすることです。
著者の患者の実際にやっていた例としては、テレビのケーブルを抜いてクローゼットにしまったり、ゲームのコントローラーをゴミ箱行きにしたり、クレジットカードを使わず現金だけにする、事前にホテルに電話をしてミニバーやテレビを撤去してもらうように頼むなどがあります。物理的に遠ざけるというのは、一工夫すればできるものです。
・時系列的なセルフバインディング
時間制限を設定したり、特定の時間にしか特定の活動を行わないようにするなど、時間的にアクセスを制限する方法です。例えば、SNSや動画サイトは1日1時間だけ見るようにする、特定の時間にしかゲームをしない、などです。この方法も、物理的な方法と同様に、自分自身と自分がハマっているものとの間に壁を作る方法です。ただし、この場合は、壁は時間的なものです。
・ジャンルのセルフバインディング
特定のジャンルのコンテンツを避けるようにするなど、ジャンルのアクセスを制限する方法です。例えば、エロティックなコンテンツを避ける、暴力的なコンテンツを避けるなどです。この方法も、物理的な方法や時系列的な方法と同様に、自分自身と自分がハマっているものとの間に壁を作る方法です。ただし、この場合は、壁はジャンルのものです。
正直さの効果
人間は自然に嘘をつきます。
嘘に罪悪感や恐ろしを感じさせられること、嘘をつくと罪悪感と誰かに気づかれるんじゃないかという恐ろしを感じるそうです。真実を言っている限りは何も心配しなくていいのだと気づいたそうです。徹底的な正直さ、つまり大きなことでも小さなことでも真実は言うこと、特に自分の悪癖が現れ深刻な結果を伴う時にこそ真実は言うこと、それは依存症から回復するためだけではなく、この報酬の溢れる生態系の中でどのようにバランスを保って生きていくか探っているすべての人たちにとって不可欠のものかもしれません。
この徹底的な正直さは様々なレベルで作用
- 自分自身の声についての自覚を促してくれます。
- 親密な人間関係を育むことにつながります。
- 正直な自分の物語ができるので、今現在の自分だけでなく、未来の自分にも説明責任を果たせるようになります。
真実を語ることは伝染し、将来の自分や別な誰かが依存症を発症するのを防ぎます。
正直さが変える力
- 嘘をつく習慣は、依存症を悪化させる。
- 真実を話すことは、自分自身と周囲との関係を改善する。
- 長期的に見て、より良い人生を送るための第一歩となる。
セルフバインディングで依存症と戦う
- 衝動に駆られる前に、自ら行動を制限する。
- 例:スマホを触らない時間帯を決める、特定の場所ではゲームをしないなど。
- 物理的、時間的、ジャンルの制限など、さまざまな方法がある。
まとめ
現代社会における依存症
- 現代社会は、ドーパミンを過剰に分泌させる環境。
- ゲーム、SNS、買い物など、依存対象は多岐にわたる。
- 依存症は、薬物だけでなく、あらゆるものに起こりうる。
- この本は、依存症のメカニズムと、そこから抜け出すための具体的な方法を解説しています。
- 現代社会で多くの人が抱える問題である依存症について、科学的な視点と実体験に基づいた内容が盛り込まれています。
- 現代におけるドラッグ、ドーパミンから脱却しましょう

