この動画は、精神科医である清水研さんの著書『他人の期待に応えない ありのままで生きるレッスン』を解説しています。清水研さんは年間200人以上のがん患者を診てきた精神科医です。この本は一言で言うと、諦めの苦しみを乗り越えて前向きに生きる方法を教えてくれる本です。著者は4000人以上のがん患者に寄り添ってきた精神科医であり、肩の荷を下ろし人生を豊かにする方法を教えてくれます。著者はガンとミッドライフクライシスは似ている部分が多いと言います。それは徐々にできないことが増えていき、死を意識したりするなどです。この授業を受ければ、そんな苦しみを乗り越えて前向きに生きる方法を知ることができるようになります。
1.「40代になったら自分自身は成長し続けられるという幻想を手放すこと」
著者は若い頃からの期待や幻想が崩れ去ってしまうことが落ち込む主な原因だと言います。若い頃は誰しもがもっとすごくなりたいとか、成功したいなどの甘い理想を抱いているものです。しかし、40代になるとだんだん無理が効かなくなり、体も弱ってきます。それでもなお、いつまでも若い頃の気持ちを引きずったまま、自分はいつまでも頑張れるし成長し続けられると思っていると、自己嫌悪に陥ってしまうのです。そのため、若い頃には持っていた成長獲得努力という考えからハードルを下げて、人生の後半では適度に諦めたり休んだりしながら、単に楽しいことをやって生きていくことが大切になります。
2.「諦めを受け入れること」
著者は失ったものを強く意識することがメンタルを悪化させてしまうと言います。逆に中年の幸福度が増えていく人の特徴は、年齢を重ねるにつれ自分の肉体に避けられない衰えがあることを受け入れ、それを前提とした生き方や幸福を追求しようとすることです。例えば、運動をしたり人間関係を豊かにしたり、新しい趣味を始めるなどです。著者は諦めるのは辛いことかもしれないが、諦めを受け入れることは自分自身を自由にしてくれる行為だと言います。
3.「やりたいことを小さく始めていくこと」
著者は人間関係や居場所があるかないかが、中年の幸福度を左右すると言います。そのため、40代50代からは仕事以外に趣味や家庭など自分の居場所を作っておく必要があります。著者は自分自身がやりたいことを優先していると、人が集まりやすいと言います。
まとめると、苦しみを乗り越えて前向きに生きる方法として、人生の後半を豊かに生きるには自分自身は成長し続けられるという幻想を手放すこと、成長し続けるという幻想を捨てるには諦めと死を受け入れること、諦めを受け入れると見た目が気にならなくなり自由になれること、死を受け入れると当たり前の出来事に感謝できるようになること、日本人女性の健康寿命は75歳で、1年間に約100万人が病院の天井を見上げながら死ぬこと、40代50代からはしなければならないことよりやりたいことを優先していくこと、特に親に認められなければならないという思い込みが多いこと、やりたいことを小さく始めて自分自身のやりたいことに忠実になる練習をすること、人生の後半を幸せにするキーワードは友人家族コミュニティになること、そのため仕事ばかりするのではなく中年にになったら自分の居場所を分散して持つこと、自分自身がやりたいことを優先していると人が集まりやすいことを覚えておくことが大切です。
3点にまとめ。
- 40歳を過ぎても成長し続けられるという幻想を捨てる。
40歳前後の深刻なうつ病の主な原因は、長年抱いてきた期待や幻想が打ち砕かれることです。10代、20代の頃は、誰もがもっとすごい人になりたい、イケメンや美女と付き合いたい、大きくなりたい、成功したいと思っています。勉強して希望の大学に入ったり、好きな人に告白して付き合ったり、行動を起こしたり、今までできなかったこともできるようになります。しかし、30代になると、徹夜で仕事したり、週末に仕事したり、今までできたことができなくなっていきます。
40代になると、体は弱り始めます。それでも、40代になっても、まだ若い頃の気持ちを捨てきれず、まだ頑張れるし、成長し続けられると思っているかもしれません。しかし、これでは何も結果が出ず、自分はダメな人間だ、無価値だと思い込んで自己嫌悪に陥ってしまいます。 - 老いを認める。
失ったことに強くこだわると、精神状態が悪化するだけです。「Learning to Love Midlife」という本の中で、チップコンリーは、失ったことに気づいて自分はダメだと思っている人は、中年危機を深めていると言っています。一方、年を重ねるにつれて幸せになる人は、年を重ねるにつれて体の衰えは避けられないことを受け入れ、幻想を手放すことを前提とした生き方や幸せの追求をしています。 - やらなければならないことではなく、やりたいことをする。
あなたの心には、「やらなければならない」と「やりたい」という2つの性格があります。「やらなければならない」とは、「これをしなければならない」とか「こうでなければならない」という意味です。「やりたい」とは、「これをしたい」とか「こうなりたい」という意味です。社会に出ると、「社会で成功しなければならない」「結果を出さなければならない」といった社会の「やらなければならない」価値観に影響されます。これにより、やりたいことを優先するよりもやらなければならないことを優先するようになり、働きすぎてしまうかもしれません。
しかし、40歳を過ぎると、徐々に幻想を捨てられなくなり、親から課せられた束縛から解放され、やりたいことを優先できるようになります。

